治療のこと

後天の精(こうてんのせい)」とは何か

今日は、まじめに、東洋医学のお話をしたいと思います。

というのも、夏が終わり涼しくなってきて、
体調に変化が出ている方が多いからです。
夏の影響が今になって出てくるんですね。

今年も夏は暑かったですから、
エアコンで涼んで、冷たい物をたくさん飲んだり
食べたりしたかと思います。

本来暑い季節に、身体を冷やすわけですから、
そのギャップがあるほど秋になって急に疲れが出たり、
今までにない症状が出たりしてしまうようです。

さて、タイトルに書きました「後天の精」とはなんでしょう。

こたえは、「食べ物」!です。

東洋医学では、人は「先天の精」と「後天の精」から
「原気」をつくり、その「原気」が身体を
動かす(=生きる)エネルギー源であるとされています。

「先天の精」は、生まれつきもっているエネルギーで、
これは、生まれた瞬間が最も多く、
年が経つにつれ減っていくばかりのものです。

これを補うのが、「後天の精」すなわち、
「食べ物」なわけです。

つまり、エネルギー源である「原気」を補えるのが
唯一食べ物であるわけです。
どれほど食べ物が身体に影響を与えるか想像がつくでしょうか。

夏に・・・夏に限らず、冷たい物を食べて身体を
冷やしてしまうことが、身体活動を鈍らせ、
病気へと一歩近づけてしまうことが想像できるでしょう。

何か身体症状を抱えている方は、
皆さん根本的に冷えています。
表向き熱の症状が出ていても、根本は冷えているんですね。

冷えているから、熱を抑えるエネルギーがなくて
熱の症状が出ているんです。
これが、手足や顔がほてるからといってむやみに
身体を冷やすことが逆効果であることの理由です。

あたためて、本来の身体機能を取り戻す方が良いのです。
身体があたたまれば、西洋医学的に見ても、
体温が上がり免疫力も上がりますから、
病気に強い身体になりますね。

さて、当治療院でおこなっている治療は、
バランスを整えるやり方です。
表裏、前後、左右、上下の気のバランスを取ることで、
身体を「頭寒足熱」という自然の寒熱の状態に
できるだけ近づけ、冷えた身体をあたため、
本来自身が持っている治癒力をあげていきます。

気の偏りが大きいほど、バランスを整えるには
当然時間がかかります。
例えば、長年のもの(数十年来の腰痛など)であったり、
ものすごく大きな影響があったもの
(事故によるむち打ちや開腹手術など)だったりすれば、
なおさらです。

本来の治癒力を回復するまでは、
定期的に治療を受けるのが効果的といえます。

本来の治癒力を回復しますと、
危険を察知することにも繊細になりますから、
病気になりにくく、事故にもあいにくくなると思いますよ。

また、治療とあわせて食事の管理をするととても良いです。

現代よく摂取されるもので身体を冷やすものは、
冷たいもの、甘いもの(砂糖)、南国のフルーツや
生野菜、お酒です。

タバコも血管を収縮させて血流を悪くするので
身体を冷やすと考えてよいですね。

こういったものを、日々摂取していないか、
振り返ってみるのもよいでしょう。

余裕のある方は、白米や粉ものを玄米にかえてみましょう。

高血圧や腎機能低下の心配がない方は、
味噌汁、梅干、天然塩を多めにとるのも良いですよ。

わたしも、以前身体をずいぶん冷やしてしまったとき、
たまに塩をなめて回復させました。

冷えの強いかたは、しばらくの間でよいので、
季節外れの生野菜を控えてみてください。
(もちろん、お肉も控えてくださいね!野菜を食べずに
お肉だけ食べるのも良くないですからね)

生野菜や野菜ジュースは健康に良いとされていますが、
健康な方には良くても、冷えが強くなって
しまった方には逆効果のときもあります。

「後天の精」=「食べ物」です。
これに少し気をつけるだけで、身体は変わっていくことを、
昔の人はちゃんと知っていたんですね~。
ぜひ、見習ってみましょう~。