治療のこと

歯や顎の問題による肩や頚のコリ

先日、テレビでやっていたのをみたのが、「TCH」という、上歯と下歯を接触させるクセが原因の肩や首のコリ。

歯をあわせることで、咬筋という筋肉が常に使われ(収縮)、疲労、それを補うために胸鎖乳突筋、僧帽筋が使われ、コリとなるというものです。

では、なぜ歯を接触させてしまうのか?わたしは第一に、「そうならざるを得ない身体の状態」が存在することを考えます。例えば、親知らずを抜いた、顔を打撲した、ムチウチをした、頭部を打撲した・・・。

かくいうわたしも、親知らずを抜いた傷跡に鍼をし(この場合、少し深めに入れます)、顎関節が左右本来の状態に戻るという体験をしました。親知らずを抜くことは、外傷と捉えます。ですから、そこから気が漏れるので、補うのです。自分では気づかなかったのですが、抜歯した歯茎のあたりは押すととても痛かったです。肩こりも首こりも強くあったので、軽くなると良いなと思っています。

TCHがクセになっている場合は、それをやめることでコリが軽減する場合もあるそうです。TCHから、顎関節症を発症することもあるそうです。顎関節症は、鍼灸治療の適応症となっています。顔に鍼をすることで、顎関節を動かす筋肉に直接アプローチできるのが強みですね。